【ウルトラセブン|第20話|地震源Xを倒せ】アンヌのお尻触る博士と25秒炎上シャプレー星人の不遇?

2022年7月23日

※YouTubeでしか語っていない部分があります

ウルトラセブンには、ガッツ星人のようなメジャーな宇宙人もいれば…第20話シャプレー星人のような、登場時間25秒という不遇の宇宙人もいるのですよな…
第20話は調べてみると、シャプレー星人の不遇だけでなく、小ネタがたくさんある回だったんですよね…

あらすじ

「馬鹿者帰れ!」怒鳴りつけられ門前払いを受けるダンとソガ…イワムラ博士は地球の核の研究者としては、世界有数の地質学者であった…

ところが、気難しく怖いことでも有名な男だった…アオサワ山岳地帯にて発生していた、謎の局地性地震を調査するウルトラ警備隊。

何者かにより、地球の核を構成する(ウルトニウム)を掘り出されていることが発覚。調査のためマグマライザーが発進するが…マグマの溜まる空洞に落下してしまう…どうなる!

その101 まさかのご本人からコメントが!?アンヌのお尻を触ってる?

ネット上で話題になる、ウルトラセブンのネタ画像のなかでこの有名な画像についてはご存じですか?

これについて、2021年出版の本にて、まさかのひし美ゆり子さんと森次晃嗣さんが話題として語っているのです。

※詳しくはYouTubeにて語っています!

普段から、ファンとの交流を精力的にされているお二人。素敵なリップサービスですな。

 

イワムラ博士役の吉田義夫さんは、森次晃嗣さんが子供の頃から映画に出演されていた位の超ベテランの俳優さんでした。

 

目力の強さから、日本でも指折りの悪役として、よく知られている俳優です。ウルトラ警備隊も頭が上がらないくらいの圧がすごいわけです。

 

いまでは、あまり言わなくなった、いわゆる「雷オヤジ」なのですな。

 

物語は昭和によく言われた、この世で怖いもの…「地震・雷・火事・親父」というところが…キーになってくるところがありますね。

 

いや、ほんとですな。ウルトラセブンことモロボシダンも、怖いイワムラ博士にビビっちゃって、アンヌに頼ろうとしていましたな。

 

さすがのセブンも「雷オヤジ」には弱いのかという事から、またここで一つの仮説がありまして…

 

その102 ウルトラセブン人間体なぜか弱過ぎ?

イワムラ博士の迫力にビビっちゃうモロボシダン…とはいえ、イワムラ博士も単なる人間なわけなんですよね…

一時は、助手の榊にハメられ、宇宙人と疑われるわけですが…

 

あまりの圧に、うっかり人間ではない?と信じてしまうのもあるかもしれませんが…冗談は置いといて、セブンって人間体の時って、メンタルと肉体が弱体化しちゃうんじゃないか説です。

 

メンタルはわからないけど、肉体が弱体化するのはあるかもしれませんな。マグマライザーがマグマ溜まりに落下した時、機内の温度が50度近くまで上昇した時には、他の隊員と気を失いかけていましたし…

 

気を失いかけていたところ…無事にセブンに変身できたことによって、なんとか、窮地を脱したわけですが

 

モロボシダンの姿でいる間は、肉体は人間並にまで弱体化してしまうのですな

 

ただし最終回では、脈拍360、血圧400、熱が90度近い脳みそが沸騰しそうなくらい悪化してしまうので、ふつうの地球人とは肉体のつくりはちがうようではありますね。

 

それから、以前の動画で何度も話題になったように、ウルトラセブンは、初代マンや新マン、エース、タロウのような他のウルトラ兄弟のように、地球人に憑依したウルトラマンとちがい、地球人の魂と姿をモデルに擬態したウルトラマンなので、モロボシダンは姿は人間ですが、セブンそのものなのですよな…

 

今回わかったセブンの弱点…

・じつは高熱に弱い

・親父に弱い

第25話「零下140度の対決」のように、寒さに弱いだけでなく、人間並に熱と雷オヤジに弱いんですな。

 

その103 登場25秒で4亡シャプレー星人の不遇の秘密

第20話「地震源Xを倒せ」は、ペガッサの若槻文三の脚本で、もともとは「消された47,000人」と言うタイトルで執筆されていました。

当初の若槻氏の脚本では、シャプレー星人たちは、人口47,000人の街を陥没させ、その住民を人質に取って、地球への移民を企てていると言う物語でした。

ところが、メインライターの金城哲夫から、「壮大なストーリーだけど現実感に乏しい、陥没の場面は迫力が出れば良いが、そうでなければ失敗すると思う…」ということや、「47,000人のいる街が地底に沈む表現は難しいのでは?シャプレー星人が移民を要求する設定に疑問を感じる…」といった、けっこうなダメ出しがあり、大きく内容が変わったようです。

金城は、ドラマの中心は宇宙に置いたらどうか?何か別の47,000の数を利用してシャプレー星人が何かを要求してくる物語にしてはどうか?とアイデアが出され

紆余曲折経て…47000はどこかに消えてしまい、代わりに「盆地」で何かしらの事件が発生して、地質学の博士が地下資源の問題をつきとめ、助手がそれを知り…とだんだん撮影された本編の内容に近づいていきます。

初期案では、まさかの「盆地」がメインキーワードだったんですな。

そこから、謎の地底空洞を超兵器「マグマライザー」が調査する「恐怖の大洞窟」と題名が変わり…それから、地球の核を構成するウルトニウムをめぐるシャプレー星人とウルトラ警備隊ウルトラセブンの戦いとなったわけです…

本来は、シャプレー星人による47000の壮大な地球移民計画の物語が、シナリオの書き換えが進むことによって、たった25秒で銃殺炎上という、セブンの登場宇宙人の中でも指折りの不遇を受けてしまうのでありました。

これには無念だったでしょうな。
しかし、約40年後シャプレー星人はまさかの不遇解消となるわけです。

 

その104 シャプレー星人の数千年の奇跡

シャプレー星人は、2009年放映の映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」にて、氷漬けになったM78星雲光の国で滅亡寸前のウルトラマンたちを追い詰める刺客として、まさかの復活をはたします。

 

「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」の物語は、ウルトラ兄弟が地球を去って数千年後の未来をかいた物語だから、ストーリー上では苦節数千年という果てしない年月を経ての、不遇解消だったわけですな。

ただし、シャプレー星人は光線技とかないから、武器がないと戦えないんですよね。ウルトラ警備隊に秒殺されるくらいですから…

ところで、ウルトラセブンでは、モロボシダンが美女に騙されるパターンが多いですが…今回については、アンヌがイワムラ博士の助手榊に化けた、イケメンの悪い男(宇宙人)に騙されちゃったパターンでしたな。

 

助手の榊に化けたシャプレー星人が、アンヌに見せた幻覚のシルエットなんですが、このシルエットは着ぐるみがはたして存在したのでしょうかね?

おそらくは、頭はペダン星人、腕はゴドラ星人を組み合わせて影だけ写したのかもしれませんな…

 

個人的な話だと私が子供の頃には、ウルトラマンエースの第10話「エース対郷秀樹」のニセ郷秀樹に化けたアンチラ星人に似ているように思えたのですが。

 

たぶん、そこまで着ぐるみを作る余裕はなかったことから、すでに登場した宇宙人の着ぐるみの部分部分を組み合わせたのでしょうね。

 

しかし、第20話の特撮部分は、雷が鳴った後に突然天候が変わって、雪が降り始めるなどの場面転換があったり、切断されたギラドラスのクビからアメジストのような、綺麗なウルトニウムがジャラジャラと落ちてくるなど、すごくお金がかかってますな。

もしかしたら、初期案にあった盆地が陥没するような壮大な特撮場面が撮影できなかった代わりに、特撮に力がはいっているんですかね?

 

3クール以降、着ぐるみすら作るお金が不足して、人間体の宇宙人しか出ないことも増えるウルトラセブンなわけですが…そういう点からみると、シャプレー星人って、着ぐるみが作ってもらえて、恵まれていたのかもしれませんな。

 

まだこの時点では、特撮部分に潤沢な資金が投入されている感じですね。
最後に、第20話にはシャプレー星人の他にも宇宙人が2人出ていたのはご存知ですかな

その105 ラリー出場の二人の正体は宇宙人?

日産ブルーバードでタイムアタックにチャレンジしていた最中

事件に巻き込まれた女子大生、リツコとレイコ…

この二人の女子大生、カッパおじさんと同じく

ウルトラセブンの中に様々な役で登場しているのです…

 

次回、第24話「北へ還れ」では、カナン星人のスーツアクターをしているのです。

なんと、事件の被害者と思いきや宇宙人だったんですか!?

 

ウルトラセブンの宇宙人は線が細くてセクシーなスタイルの宇宙人がみられますが

時には、女性がスーツアクターをつとめていることがあるようですね…

 

ピット星人も胸があるので、女性の方が入っている事がわかりますな。

これはフィクションではありますが…

「わたしが愛したウルトラセブン」では

ピット星人のスーツアクターをするはずだった女優が

急遽、アンヌをつとめる事になった物語になっていましたね

宇宙人のスーツアクターに、女性が入ることもありえたのですな。

 

さて、いかがだったでしょうか?

 

次回第21話「海底基地を追え」は内容的渋いので、どこまで掘り下げることができるか自信がないのですが…円谷英二監督が本物の戦艦大和を持ってきちゃって特撮スケールがヤバかった話から幻のミミー星人まで語っていこうかと思っていますので…ぜひご期待ください!