👇YouTubeの動画を文字起こししたものです👇
えー、このたびは私どものために、お集まりいただきありがとうございます。
12話の欠番について、問題となった彼に代わって弁護人である私より、みなさまが抱いている誤解と彼の弁明をさせていただきます。
はじめにお詫びとお願い申し上げます。なにとぞ、円谷プロさま…再び第12話の欠番が解除される事をお願いいたします。
この第12話は、ウルトラセブンを語るどの本も躊躇され、ネット上にあるコアなファンブログにおいても、作品を語ることすらタブーとされています。
私が不思議に感じるのは、ネット上では作品が欠番となってしまった経緯ばかり語られている事です。欠番となった原因は、関連してだされた彼のグッズに問題があっただけで、作品の内容には問題ないはずです。
じつは、ウルトラセブンは宇宙人や怪獣の肩書き、時には名前すら、出版社に委ねておりました。雑誌や各種媒体、関連グッズからお菓子などは、セブンスタッフはいっさい関わっていないのです。作品に罪はありません。
彼とこの作品は55年間、長い自粛期間を経ていますので、そろそろ許していただきたいです。セブンとアンヌ共々お願いいたします。
ネット時代のいま、ハワイで放送された海賊版がでまわってしまっています…もはや欠番の意味すらなくなってきています。また、私もこうしてYouTubeを通して作品の冤罪を語り続けていきます。
第12話本編につきましては、いつものようにミエティとウルトラおやじの話をしてもらいます。


ウルトラおやじさん、欠番となってしまった第12話「遊星より愛をこめて」…欠番となっただけに、どんなコアなファンも、この第12話だけについては、内容にすら触れる事を避けています。なので、過去動画では結構シビアに扱ったわけですが…

第12話の作品の内容は、あらすじを観てもらえれば、ウルトラ作品にはよくある物語で、
何も欠番となる問題のある作品ではない事がわかるはずです。
あらすじ
本日はウルトラセブン12話
「遊星より愛をこめて」
放映から55年になります pic.twitter.com/PNI7I6qRCf— 丘白月 (@quadra08358233) December 17, 2022
物語は宇宙空間で何かが大爆発するシーンからはじまる…
宇宙空間をパトロール飛行しているウルトラホーク2号「宇宙にはとくに異変がありません。ただ平日より若干多量の放射能を検出」
何かの数式を書いているフルハシ
「放射能か…ついこの間まで…地球もその放射能で大騒ぎしたものだ」
「うん…原水爆での実験でな…しかし、地球上ではその心配はなくなった…地球の平和が第一だ」
「まったくですね」
ところが、都内では、数日の間に数名の女性が倒れて、意識不明となる怪事件が起きていた。倒れた女性は同じ型の腕時計を身につけていた。
学者に呼び出されたダン・フルハシ。学者によれば、倒れた女性たちは同じ型の時計をつけていたという。それも地球上の金属ではなかった…そして亡くなった原因は…
「血液の減少、それも白血球が皆無に近くなっています」「すると、原爆病と似た症状じゃないですか?」
ダンの言葉にうなずく学者
科学班によって、女性たちが身につけていた死の時計の内部には、人間の血液、白血球を結晶化させた微粒子が発見れた。無論、地球上ではまだ発見されていない技術。
いったい誰が?何の目的のために?
◉ウルトラセブン・第12話「遊星より愛をこめて」~2
2000年代の中頃から動画サイトやコピーでぐにゃぐにゃの12話が広く出回り始めた頃、私は転職。その会社で同じ年の人がセブンファンだと言うので「12話観ましたか?」と聞くと「なんですかそれ?」と聞き返されて残念(笑) pic.twitter.com/hjfHQJVISv— 青山通・著『ウルトラ音楽術』集英社📚『ウルトラセブンが音楽を教えてくれた』新潮社🖊️5作目執筆中 (@navyblueaoao46) April 8, 2021
アンヌは高校時代の友人サナエが、問題となってる死の時計をつけていた事に気づく。サナエは恋人のサタケにもらったと言う…サタケという人物はいったい何者なのか?アンヌはサナエのデートに同行した。
そこへ弟のシンイチが学校で倒れたと連絡が入る。シンイチは例の時計を勝手に持ち出していた。シンイチの倒れた原因は脳貧血だった。「腕時計…脳貧血…」何かに勘づいたアンヌ…
サタケの正体は宇宙人であった…
「我がスペル星は、スペリウム爆弾実験のため…血液は著しくおかされた。我らの血に代わるもの…それは地球人の血だ」
スペル星人は、新型爆弾の実験のため、血液の病におかされていた。時計の形をした血液結晶機を地球人の若い女性達に渡して、不足していた白血球を集める実験をおこなっていた。ところが、シンイチの血液から子どもの血液の方が純度が高いことに気づいた…
新聞に「ロケットを描いて宇宙時計をもらおう」と広告を出して子どもたちは、群衆となってスペル星人のアジトに集まってきた…
引き止めようとするウルトラ警備隊…スペル星人は正体を現し巨大化して襲いかかってくる…
スペル星人の円盤とウルトラホークのドッグファイト…戦いは長期化…夕焼けをバックにセブンとスペル星人が決戦を挑む…沼の上を水切りするようにアイスラッガーがとびスペル星人のシルエットが夕日の中で真っ二つに割れる…
サナエは、目の前で恋人サタケの正体を目撃して愕然としていた…大きな夕日を前にして、友人のアンヌと次のような会話をして、物語は終わりを迎えます。
「うん、夢だったのよ。」
「ううん、現実だった。」
「私忘れない…決して…。」
「地球人も他の星の人も、同じ様に信じ合える日が来るまで…来るわきっといつかそんな日が。」
モロボシダンの影が映る
「そうだ、そんな日はもう遠くない。だってM78星雲の人間である僕が、こうして君達と戦っているじゃないか…。」
核実験が侵略のきっかけとなるのは、バルタン星人も同じ…超兵器R1号も似たような物語です。そもそも「スペリウム爆弾」という新型爆弾とよばれ…核という言葉は使われていないです。
「スペリウム爆弾」は後に第38話「勇気ある戦い」でも同じ爆弾の名前が出てきていますが…気づいている視聴者は少ないでしょうな…
過去動画では、より本編が欠番となる内容ではない事を詳しく語りました。しかし、残念なことに、モロボシダンの「原爆病」という発言や宇宙人の姿が被曝を連想させたという憶測がネット上でまことしやかに言われていますが…欠番の直接的原因ではありません。そもそも、本編では被曝という言葉は一切出てきていないのです…
その61 欠番で許せないこと…
https://twitter.com/hokke9383/status/1636745095193202690?s=20
悲しいことに、第12話は作品の中身よりも、「なぜ欠番となったのか?」という経緯についてネット上にて多く語られてしまっています。
なんだか、かえって偏った情報が流れやすい原因になっていそうですな。
投稿主は、個人的に欠番にいたる経緯こそ、人権問題に関わる、センシティブな問題であって、気安く触れてよい事ではないと思います…まず、第12話が欠番となった原因は、スペル星人の肩書きが間違って掲載されたことに、すべてのげんきょうがあると考えています。
スペル星人の肩書きは、放送と同時期に連載されていた少年マガジンには「吸血宇宙人」とありました。ところが、なぜか怪獣図鑑に掲載された時に、被曝宇宙人という肩書きがスペル星人のページに記載されてしまい、その後は雑誌のみならず、まずいことに怪獣カードとして、スペル星人の問題の肩書きが世に出回ってしまったのでした。
ウルトラシリーズの中で唯一社会から消された幻の回のウルトラセブン第十ニ話『遊星より愛をこめて』を見たことある人はいますか? pic.twitter.com/A2jNNFaGsT
— 朝ジャック (@asajakkca) April 24, 2022
現代ではありえない事ですが…出版社がいい加減なことを書いている事は、あるあるだったようですな。「シン・ウルトラマン」で宇宙人ゾーフィの元ネタにより、当時の雑誌のデマは有名なネタとなりましたな。
セブンも雑誌では、あきらかにおかしい記事がありました。番組の宣伝もかねて、時に雑誌が先行して内容を一部公開したりする目的もあったようですが、おもしろいネタ記事となったり、脚本が書きかえとなる以前の設定だったりと興味深いですが…この第12話については、運が悪いことに欠番のきっかけとなってしまいました。
その62 幻となった実相寺と佐々木の最強コンビ
#ウルトラセブン
第12話「遊星より愛をこめて」(欠番)脚本 佐々木 守
特殊技術 大木 淳
監督 実相寺昭雄視聴はこちらから
↓ ↓ ↓
ニコニコ動画https://t.co/9Zlwto1333パンドラTVhttps://t.co/L1BBuIYG3l pic.twitter.com/Tpy7fVDYtT
— セブン大好き!アンヌ大好き! (@sevenchannel67) December 13, 2017
「故郷は地球」、「怪獣墓場」といった初代マンでは、後に実相寺作品として特集され映画化にまでなった、社会派を感じさせる実相寺の名作の数々には…佐々木守という偉大な作家である相方の存在が大きかったのです。
佐々木守は初代マン・セブンだけでなく…ウルトラマンタロウで人間体の6兄弟が揃う伝説の神回「ウルトラの国大爆発5秒前!と「ウルトラ6兄弟最後の日!」を手がけていますな。
佐々木守の作家としての偉業は、ウルトラシリーズや…「シルバー仮面」「アイアンキング」といった特撮作品に止まらず…まとめきれない程にありまして…60〜70年代のTBSドラマの黄金期の大ヒットドラマの多くを執筆…ホームドラマから刑事もの、時代劇…そして山口百恵出演「赤いシリーズ」のサスペンスまで、映画では大島渚監督作品に携わり…実写作品のみならず、アルプスの少女ハイジでは「くららが立った」の名言を残しました。…それだけでなく、野球マンガの原作者でも有名で「男どアホウ甲子園」は水島新司ファンにはよく語られていますね。
1988年7月深夜、読売TV『なんたってウルトラマン』。竹内義和の進行で佐々木守高野宏一上原正三桜井浩子野長瀬三摩地満田かずほの座談会を中心に3時間半超の番組。佐々木の「国が何か一つの方向に向かっている時ヒーローが生まれる。今ヒーローが少ないのはある意味幸せな時代」との言葉が印象深い。 pic.twitter.com/8mNi05Fz5H
— まきしろう (@kyoto_kaimasu) August 31, 2019
佐々木守さん自身は運動嫌いで、「柔道一直線」や野球マンガは入門書を読んで書いていたという驚きの逸話がありますな。
甲子園は大阪城の隣にあるとシナリオに書かれて発覚したとかなかったとか…
え?甲子園って大阪じゃないんですかな?
ウルトラおやじさん…そんな事を言っていると兵庫県民と西宮市民に刺されますよ。
じょ、冗談ですよ…知ってますよ…ハハハ
佐々木守は、ウルトラセブンの脚本は「遊星より愛をこめて」と「勇気ある戦い」の2本と数が少なく…実相寺とのコンビ作品は欠番となって幻と化してしまったのでした。
くり返しますが、本12話は作品の内容に欠番となる理由はなく、封印してしまうには惜しまれる部分の多い作品なのです。過去動画では、第12話の魅力をより詳しく深掘りしているので…ぜひご視聴ください。
次回はV3からきた男…熱い男の友情物語ですな!
キリヤマとクラタ…若い俳優にはない2人の特別な秘密と…ウルトラセブンの番組最大の弱点について語って参りたいと思います。
第12話はセブンファンや円谷ファンの間では慎重な意見が多いです。もしかしたらこの動画を不快に思うファンの方も、いらっしゃるかもしれません。あらかじめ、ご了承ください。