【ウルトラセブン|第34話|蒸発都市】女のバトル!?アンヌvsアンヌとは?

YouTubeでしか語っていない部分があります

ねえねえ、ウルトラおやじさん…ウルトラセブンのヒロインであるアンヌにモデルがいた事はご存知ですか?

 

え?アンヌといえば…ひし美ゆり子姫以外は、ありえないでしょ!

 

私もひし美ゆり子様一筋です。ということを前提に、今回の動画は観ていただければと思います…

 

ミエティさん予防線バリバリはって何を話そうとしているのですか?

 

どうもあらすじッス

深夜のビル街、ダン・ソガの両隊員はポインターごと蒸発してしまった。

翌朝には、ビルが街ごと消えてしまった。

一連のビル蒸発事件について、ユタ花村という霊媒師が、ウルトラ警備隊に会見を申し込んだ。

ユタ花村の声を通じてある者が語りかける「我々は太陽系からそう遠くない星から来た者だ。

一時的な宇宙乱流を避けるために、しばらくの間、地球の住人となる」ダン・ソガは人質とされ、タケナカ参謀は要求をのまざるえなかった。どうなる…?

 

その162 アンヌvsアンヌ

まず、そもそも霊媒師とは何ですかな?

 

霊媒とは、神霊や死者などの別の者を体に憑依させて、代わりに話をする青森の恐山で有名なイタコのような能力を言います。

 

さて、霊媒師ユタの役として、真理アンヌさんが登場します。真理アンヌさんは、インドと日本人のハーフで、エキゾチックな魅力で世の男性陣を虜に…伝説の深夜番組「11PM」の司会者として一世風靡しました。お父さんたちには言わずと知れた伝説のアイドルです。

真理アンヌさんといえば、初代マンにて科学特捜隊インド支部のパティ隊員役として、ゲスト出演されていますね。「日本の名物は、地震、怪獣、ウルトラマン」という名言を残しましたね。

この真理アンヌさんにスタッフはメロメロで、なかでも、ウルトラセブンの企画立案、脚本のメインライターである、作家金城哲夫さんは、大ファンだったそうです。なので、金城は「ウルトラセブン」のヒロインに、「友里アンヌ」という「真理アンヌ」そっくりの名前をあてて、金城の企画メモには、出演俳優のイメージとして、ずばり真理アンヌの名前が書かれていました。こうした友里アンヌ誕生のきっかけとなる、金城の真理アンヌへの愛を、アンヌを演じたひし美ゆり子さんは、次のような有名な記述をエッセイに寄せています。

ひし美ゆり子さんが演じたからこそ、アンヌから醸し出される母性に、世の男子たちは虜になって、友里アンヌは、ウルトラヒロインの中でも、抜き出た人気があるのです!しかし、演じる当人は、じつはコンプレックスを抱いていたのかもしれませんな?

 

この「真理アンヌ」が「友里アンヌ」の由来となっている話は、ファンの間では有名な話ですね。ひし美ゆり子さんが言われるもし…という話は、「シン・ウルトラセブン」があるとすれば、ヒロインの名前は真里という名前がつく可能性があるかも…と考えます。

 

あれ?真里といえばすでに、劇場版エヴァンゲリオンに登場したキャラクターが思い起こされますな…

もしかしたら、庵野秀明の世界観には、友里アンヌと真理アンヌは、すでに登場してきているのかもしれませんね。

 

その163 「蒸発都市」のここに注目とは?

この回では、アンヌが行方不明のダンが心配でイライラして、フルハシの無神経さにキレて、コーラをドボドボと捨てるシーンが強く印象的に残りますな。

 

アンヌがダンに淡い恋心を抱くという設定は、メインの満田かずほ監督が一人辛抱強く、これまで撮り続けてきていたのですが…ここにきて他の監督たちも意識して、アンヌのダンを特別な存在としておもう描写をとりいれるようになってきたのがわかりますね…

 

次回「月世界の戦慄」も鈴木監督は、ラストにダンが無事に帰還するのを願うアンヌをえがいたり、38話「勇気ある戦い」では有名なやきもちをやくアンヌがえがかれたりしていきますな。

泡のように消えて、泡のように現れる都市や怪獣、監督は円谷英二の息子円谷一監督、実験的な映像が試みられています。気づく人は少ないですが、アンヌが捨てたコーラの炭酸の泡が、蒸発都市の現れる泡につながっているのは、カットのつなぎを工夫する一監督ならではの演出ですね。

 

宇宙人に操られて変身したセブンが、暴れて街を破壊して、あろうことかウルトラ警備隊にむかってアイスラッガーを放ってしまうしまつ…ハラハラしましたな。

 

意外なことに、ウルトラセブンは、ようやく本作でビルがたくさんそびえ立つ街中で、セブンと怪獣が戦うシーンを観る事ができます。

子供の頃に、セブンでは、初代マンや他のウルトラシリーズに比べて、工場地帯を除いて、怪獣や宇宙人がビル街に出現するのは珍しいと思いましたな。気のせいか、ダンカンもセブンもなるべく建物を壊さないように追いかけ合っているように見えますな…

 

ビル一つ破壊するのにも、躊躇しているようにもあるセブンのお家事情については…また、追々語ってまいります。この物語がテーマにしているように、ウルトラセブンの時代、戦後の高度経済成長にわく東京は、めきめきと高層ビルが立ち始め、都市化が進んでいたので…視聴者の子供たちは矛盾というか不満を感じたかもしれませんね…

その163 「蒸発都市」ってどんな話?

 

この蒸発都市…結構、物語の内容が難しいですな…

派手な特撮演出に比べて、意外と、本作のテーマは、ハードな大人向けの内容ですね…1960年代は、高度経済成長期の発展により、みるみると都市化が進み、街の景色が凄い勢いで変わっていったそうです。そんな光景に感じる不安が的中し、じつは宇宙人の策略であったというのがこの物語のテーマです…そんな話は、大人にならないと分からないような気もしますね…

 

なるほど、街の至るところで進む工事の裏では、宇宙人や侵略者が陰謀をめぐらせているのでは?という物語だったのですな。

 

そんな60年代の丸の内OLならぬBGたちやサラリーマンたちが、街中を逃げ惑う群衆がみれる、これもセブンには珍しいシーンですね。

え、BGって何?

 

これは、セブンの裏話でよくでる話題なのですが、当時は会社で働く女性をビジネス・ガール(BG)と言っていました。ひし美ゆり子さんはご自身を東宝に務めるBGと振り返りますが…BGはアメリカでは売春婦を意味する言葉であるということで、オフィス・レディOLと言われるようになったとか…

 

BG女優、OL女優ってなんか…ムラっときますな…

 

やめろ、おっさん!もはや共働きが当たり前の現代では、OLでさえ4語になってきましたね…

 

ミエティさん、フェミニズム活動が強くなってきたので、その発言は女性蔑視として炎上しかねないですな…

 

生きづらい世の中になりましたね…

 

ピチピチJDの投稿主の設定はどうしたのですかな?

 

その164 伝説の参謀タケナカとは?

「会見の内容が、今度のビル蒸発事件だというんだ。だとしたらこっちから出かけていくのが礼儀だろう。」

 

という、律儀で人情味のあるタケナカ参謀を演じる佐原健二さん。この機会にタケナカと佐原健二さんについて語っておこうと思います…

佐原健二さんといえば、ウルトラQではレギュラー出演されていた、ウルトラのレジェンド的俳優さんですな。

 

それどころか親父さん…佐原健二さんは、ウルトラマンシリーズだけでなく、「ラドン」に「マタンゴ」といった東宝特撮シリーズから、ゴジラシリーズは初代ゴジラから平成作品まで、日本のありとあらゆる特撮の、しかも名作とされる作品に出演された、特撮界の重鎮でいらっしゃいます!

 

ははー!

 

と特撮ファンなら平伏したくなる経歴をお持ちの佐原健二さんですが、参謀役としては「帰ってきたウルトラマン」にも再度出演されますが、現場に圧をかけまくるパワハラ上司に変貌してしまいますね。このキャラの豹変については、とある制作スタッフの裏事情がある事は別動画にて解説しておりますので、そちらをご覧ください。

 

「ウルトラマンメビウス」にも「タケナカ」という名前で防衛チームの超VIPとして出演してファンを喜ばせてくれましたな。

 

ところでアンヌ役のひし美ゆり子さんとは、後日、とあるドラマでお見合い相手として共演することになったそうです。

なんと、我らがアイドルアンヌまで…ぐぬぬ…羨ましすぎる…

 

また、ロコトークなどで元気なお顔が観たいですね。

 

というところで、今回の動画は以上です。さて、みなさん「皆既月食」はみられましたか?次回は「月世界の戦慄」…人類が月に行く2年前に映像化された作品です。お楽しみに!