※YouTubeでしか語っていない部分があります



じつは、シナリオの書き直しがされるうちに、消えてしまっているのです。本32話「散歩する惑星」の未使用シナリオを紹介しつつ、黒幕が明らかとならなかった原因を深掘りしていきます!
あらすじ
地球に近づく小惑星を調査すべくホーク1号が発進。しかし、小惑星に吸い込まれてしまう。
登場していたダン・フルハシ・アマギは脱出不可能となる。
小惑星は巨大な爆弾で、基地機能を電磁波で無効にして、防衛軍基地にむかって来ってきている事が判明。破壊のために新兵器キリーの照準を向ける。
残された隊員たちの運命は?
その154 影が薄いと言われるカプセル怪獣…
シリーズ後半にきて、新しいカプセル怪獣のアギラが現れましたな。
\怪獣コンピューターチェック/🖥
名前:アギラ
種別:カプセル怪獣
身長:ミクロ〜45メートル
重さ:ゼロ〜1万2000トン
能力:動きがすばやい『ウルトラ怪獣大百科』 第149話(配信#176)「リッガー/アギラ」-公式配信-
#かいじゅうのすみか⬇視聴はコチラ!👀✨https://t.co/ky0G30oGGB pic.twitter.com/zGM8WHHzLy
— 円谷プロダクション (@tsuburayaprod) March 13, 2020
恐竜のような姿をしたメカニカル怪獣リッガーが現れたものの、モロボシダンは電磁波の影響を受けて変身が不可能とピンチに陥り、カプセル怪獣アギラを召喚します。このアギラ出演者に酷評なんですよね…

「影が薄い怪獣」だとか「エッ、そんな怪獣いたっけ?」とか、「弱ッチイ」とか出演者から散々に言われていて…ちょっと不遇だなと感じてしまいました。

偽セブンにやられた後に物陰に隠れて偽セブンの姿が見えなくなった途端に「はーやれやれ」みたいに余裕こいて頬杖つくアギラが一番かわいい
#ウルトラセブン pic.twitter.com/ShcqpYpDIE— ほろっこ (@Mr_dencity) February 12, 2022
興味深いのは、台本には「パゴス」と書いてあるそうです。これは、カプセル怪獣がウルトラシリーズの怪獣を再登場させる構想があったからと言われます。
着ぐるみを使いまわせたら金もかかりませんな。
いえいえ、パゴスは初代マンでネロンガ、ガボラ…と改造されてすでに、倉庫に元の着ぐるみはなかったはず。また、ウルトラシリーズの怪獣がカプセル怪獣として再登場させるプランは、セブンの企画初期にありました。詳しくは、こちらの動画にて解説しております!
ん?初期アイデアがなぜ台本にあるのですな?
ウルトラおやじさん。いいところに気づきましたね。この「漂流した惑星」の台本は、じつは第1話の撮影があったはやい時期には存在していたという事なのですよ。
ちょっとマニアック過ぎる話ではないですかな?
そうですね。ちなみにアギラの名前は、もともとは「パゴス」をもじった「パラゴス」という仮の名前がありました。それが、円谷英二の三男の円谷粲さんの名前から「アギラ」という名前になったそうですね。
アギラ誕生まで紆余曲折あったのですな?
さて、お待ちかねの未使用シナリオを紹介しますね…
その155 3人もの作家によって書かれたとは?
ウルトラセブン 散歩する惑星 を観ます
謎のあるモヤモヤとした雰囲気であまり派手さはありませんが独特の良さがあります
怪獣は突如現れたリッガーと仲間の怪獣アギラの戦闘がいいです、アギラかわいいウルトラQのバルンガも執筆した早逝した虎見氏の原案を元に、脚本家仲間が完成させた話 pic.twitter.com/PUXIDbyJ0h
— 室内いなか (@situnaiinakamon) July 10, 2019
ウルトラセブンの解説をこれまでしてきて、バッドエンドのシナリオや最終回の謎の名言など…書き直しにより、本編では幻となった物語がある事はみなさんに紹介してきましたね。
脚本の書き直しとは、既に仕上がったシナリオをまた書き換えたってこと?
はい。コアーなファンの間では、撮影が決まる前を準備稿、撮影が決定したら決定稿と言ったりするようですね。普通は1人作家が決定稿までを書いていくのですが、本32話「散歩する惑星」では、なんと3人もの作家がシナリオに携っているのでした。
なんと…3人ってどういうこと?
今日はウルトラセブン第32話『散歩する惑星』放映50周年。
脚本家・虎見邦男が『ウルトラマン』製作開始時に執筆し遺作となった台本『マンダスの島』。これをベースに山田正弘が完成させるも製作見送りとなった『漂流する惑星』。さらに上原正三により本作として復活と、数奇な経緯をたどった作品。 pic.twitter.com/3dup4dvTlL— 浅井和康 (@kazz_asai) May 12, 2018
図解にあるように、3回のタイトル変更とともに、内容にも変更がありました。はじめに虎見邦男が「マンダスの島」という準備稿を書きました。火星の衛星デイモスが地球に飛来して、重力波によって時間逆転現象が起こるストーリーでした。
ウルトラQに出てきそうな物語ですな。
その通り、虎見邦男さんはウルトラQ第11話「バルンガ」の物語を書いた作家です。その後若くして亡くなられ、その追悼も込めて、作家の山田正弘が引き継ぎ「漂流する惑星」と改訂版を書きました。
山田正弘さんといえば…第4話「マックス号応答せよ!」ですな…
山田正弘さん「シン・ウルトラマン」にも影響を与えた重要人物なのですが詳しくは過去動画でご覧ください。山田の書いた「漂流する惑星」が本編のベースとなっており、黒幕である宇宙人も詳しく書いていますので、未使用シナリオのあらすじを紹介します…
その156 漂流する惑星の黒幕であるマンデラ星人とは…
久しぶりだな…「漂流する惑星」のシナリオを紹介するぞ…
※詳しくはYouTubeにて語っています!(一部紹介)
ダンたち6人は、奇怪な岩石をした島に漂着していた。不思議なことに、島の周囲は濃いガスに包まれている。意識を取り戻した隊員たちは、宇宙開発基地のような建物を発見する。そこで、この場所は島ではなく、太平洋に浮かんでいる物体だということがわかる。しかも、7時間後には東京湾に衝突することがわかる。
同じ頃、東京を中心として強力な怪電磁波に襲われ、通信・交通網はもとより、全ての電子機器が使用不能となっていた。それは東京に接近している、濃い霧に包まれた物体の影響であった。マナベ参謀は東京を守るために核で粉砕するしかないと考える。
リガは触覚から反重磁場光線を吐く。セブンは紙切れのごとく舞い、地面に叩きつけられる。その時、飛んできた岩がセブンの目に命中。ウルトラアイを弾き飛ばし、変身が解けてしまう。ダンは一時的に目が見えなくなって、ウルトラアイが見つけることができない…しかも、リガはアンヌを狙っている…カプセル怪獣を投げる…パゴスが出現した。
リガ対パゴスの戦い…しかし、リガは強かった!ダンはようやくウルトラアイを発見、再びセブンに変身してリガを倒すことに成功する。核攻撃3分前に東京の混乱は収束する。そして、ディランは宇宙に再び宇宙に還っていった

そうした珍設定が幻となったのは残念ですね。まあ、こんな具合で、内容がいっぱいだったので、お蔵入りとなりかけるのですが、おわかりのように上原正三の手によって全体的に改訂されることになるのでした。
その157 ウルトラ警備隊の鹿児島営業
ウルトラ警備隊のみなさん、サイン会ご苦労様です。1967年ウルトラセブン本より。 @retoro_mode pic.twitter.com/WjzCXNgn7u
— 角 真一 (@cornertoshi) April 25, 2016
ちょうどこの時期、モロボシダンこと森次晃嗣さん、一人鹿児島にサイン会に出ていたそうです。
北海道の雪まつりで営業したりとか…大変ですな。
しかも現地で主催者が待っているだけで、現地までは、自分1人でチケットを買って、ヘルメットと制服を鞄につめて現地まで行っていたそうです。
……。
モロボシダンが一日店長なんかというイベントもあったりしたそうですね。
ああ…夢が壊れるのでここで終わりませんか?
そんなファンの方も多いですね。ところで、ウルトラセブンの各地でのサイン会やイベントは盛況だったみたいですね。とくに、鹿児島でのサイン会は、特別で出演者全員が参加する思い出に残るものだったそうですね。アンヌとダンは生まれてはじめての飛行機に、かなり冷や汗をかいたそうですね。
劇中では、ウルトラホークであれだけ、基地と現場を行き来しているのに…
今と違って飛行機事故は数が多かったみたいですね。では、最後に貴重な映像でお別れしましょう…
次回は、ついに宇宙人も怪獣も出ない…すべてが異色の作品「侵略する死者たち」はどうして生まれたのか解説していきますので…お楽しみに!