※YouTubeでしか語っていない部分があります


https://twitter.com/yzbpgBOPet9GszM/status/1583429118854836224?s=20&t=xXSwrLRQI88Pue8gYqeevQ

セブンの「ウルトラ警備隊」は、隊長のキリヤマは理想の上司、管理職のモデルとして本が出るくらい人気がありますよね。
キリヤマ隊長は、厳しさの裏には隊員をおもう気持ちがあるし、優しさが滲みでてますしな。ヤマオカ長官やタケナカ参謀も部下の進言に耳をして、親しみやすい、確かに理想の職場ですな。
しかし、なぜか「帰ってきたウルトラマン」以降、チームの人間関係や組織の上下関係にキリキリ胃が痛くなってくるのはウルトラファンなら思うはず…
失敗したらMATは解散だ
#和ませようとした冗談 pic.twitter.com/0HDTz9RZQu
— 不破了三 (@fuwaryozo) July 22, 2019

セブンと同じ俳優が、MATの長官や参謀として登場してきますが…現場の失敗に厳しく「解散」が口癖のパワハラ上司であるのはファンの間ではお馴染みですね。
人間関係がブラックすぎて、第2期ウルトラシリーズは、度々ネタにされた動画が出ていますな。
じつは、「なぜ防衛チームがブラック化してしまったのか?」には理由があるんです。もしかしたら、青木隊員を通して、セブンには珍しい人間臭いドラマとなった本30話も関係するかもしれないです…
あらすじ
ウルトラ警備隊に青木隊員が入隊候補生として作戦に参加する事となった。
青木は、夜戦訓練場で敵の宇宙船を発見するが本部に報告しなかった。
プライドの高い青木は、味方を犠牲にしてでも栄光をつかもうとする。
青木は戦車隊を率いるマグマライザーに発信機をとりつけ、わざと敵に襲わせた。訓練は実弾が飛び交う地獄と化してしまう…栄光は誰のために…?
その146 仮面ライダーvsモロボシダン
モロボシダンをライバル視する、ゲスト出演した青木隊員といえば、「仮面ライダーV3」のライダーマンこと結城丈ニで特撮ファンにはお馴染みですね。
「アッハッハッハッ・・・! そんな撃ち方で敵が倒せるんですか?」
今回のメインキャラ・青木を演じたのは山口暁氏
後にライダー4号だったり、電人を使いこなしたりする#ウルトラセブン pic.twitter.com/sXnHekr5Uf— 仙台の剣ドロス (@LEOL771974) October 16, 2021
テロップには山口暁とありますが、山口豪久という芸名が有名ですな。
2枚目で、人間臭くてどっちつかずな性格は、「仮面ライダーV3」の結城丈ニに似ていますね。
その後も「電人サボーガー」に出演するなど、特撮番組を中心に活躍されていましたが、残念ながら長い闘病生活の末、光の国へと旅立たれてしまいました。ご冥福をお祈ります。
その147 プラチク星人スーツアクターと燃える…?
「プラチク星人は二度燃える!」
ウルトラファイトのサブタイみたいだな pic.twitter.com/AGtw4DuFD6
— Macleod/マクラウド (@macleod1997) June 7, 2017
特撮の撮影現場の過酷さを、森次晃嗣さんが語る時に、必ず言われるのは、爆発シーンですな…
野戦では、いたるところで爆発が起きていますね。爆発シーンの撮影方法は、リハーサル前に、爆発する場所に旗を立てて、本番で走り抜けたり、爆風で倒れたりする演技をするそうですが…これが本番になって旗がなくなると、わからなくなって、ほぼ感と運任せだったようです。

特撮スタジオはより過酷な現場で、火薬や火は着ぐるみごしでも熱く、時には覗き穴や空気穴から入ってきて、熱さに演技ではなくマジで悶えてしまうのはあるあるだったようです。
最後にエメリューム光線を浴びたプラチク星人は燃えて、黒焦げになりますが…燃えさかる炎の中で、動いていたのは中に人が入っていたのですかな?
どうなんでしょう?本当にそうだったら恐ろしい話ですね…

そう、今回のテーマはブラックです。
その148 青木を殴るらしくないモロボシダン
「でも台本には、青木の告白も、ダンが殴る場面もないんだよ。」
「鈴木監督が足したんだ。」p.67https://t.co/aIjgIRQ00uダンが殴る場面が無いのはわかる。初代「小さな英雄」のハヤタもそうだった。けど、アオキが本音を明かす下り自体がそもそも存在しなかったのは な、なんだってー!になる pic.twitter.com/ekKwFk5jPh
— かくり (@kakurisiteta) July 21, 2022
ウルトラセブンは、このあたりから潮目が変わったのではないかと言われています。大人になってから、「ああ、そういう話だったのか…」というような、ドラマを重視したアダルトな話が続いてきますね。これには、コアなファンはある疑惑を抱いているのです。

デザイナー成田亨の退社と番組プロデューサーが橋本洋二に交代したことです…この2人の名前はコアなウルトラファンにはお馴染みなのですが、今回は橋本洋二Pについて後半にて語っています。
成田亨氏については恐竜戦車で話をしましたな。今回のプラチク星人が最後のデザインだったですな。
テレビの視聴率は20%代…30〜40%を誇っていた初代マンと比べて、セブンは後半よりかなり低迷してきたうえに、いよいよ金銭的に余裕がなくなってきました…ベテランを雇う金がない事から、現場は円谷の若手スタッフたちが中心となっていったのですな。
若手だからこそ、子供番組とは思えない、実験的なストーリーが多くなってきたのですな。
その通りで、本第30話の監督鈴木俊継、脚本家藤川桂介ともに若手でした。そして、このコンビの傑作回といわれます。ただし、殴るダンは台本にはなかったそうです。
ダンが人を殴るイメージがない優しくて、ひょうきんな性格としてえがかれていたので、かなりショックでしたな。
青木が告白して、ダンがそんな青木を殴るという展開は、台本には無かったと森次晃嗣さんは語ります。現場で監督の鈴木俊継が考えてつけ足したものだそうです。
@ANNEinfinity 1954年の『ゴジラ』の映像です。左の記者はゴジラや『ウルトラセブン』のユートムなどを演じた中島春雄さん、右の堺左千夫の隣で立っている記者は『セブン』で、キュラソ星人の回などを手掛けた鈴木俊継監督です。 pic.twitter.com/JwobNhXVwg
— ヨッシー (@00Yoshii) August 30, 2016

優しくてひょうきんなモロボシダンをえがくメイン監督の満田かずほに対して、反対に、あえてダンの厳しい一面を演出を鈴木監督はしたのかもしれないと言われています。
どうしても、実相寺昭雄監督ばかりが注目されてしまいますが、満田監督と鈴木監督の2人は、セブンの大黒柱ですな。
円谷英二は、東宝の映画会社から円谷プロを独立したばかりで、自分の所属しているスタッフを起用したかったらしいですね。
鈴木俊継監督は、元々は鈴木孝次という名でゴジラシリーズや東宝の特撮映画に出演していた、俳優出身の異色の監督です。セブンでは円谷プロ専属の監督として、多くの作品を手がけています。
鈴木監督といえば、55周年!4K上映に選ばれた「宇宙囚人303」と「超兵器R1号」、「盗まれたウルトラアイ」と3つも作品が上映されていますな。鈴木監督は名作回を多く手がけていますな。
鈴木俊継のファンでもいるのか? pic.twitter.com/lNl1VIoFlZ
— 非公式SA=下北沢 SINCE1969 (@SATORUKAWAMURA) September 16, 2022
鈴木監督は現場判断で、大胆に台本とはちがう演出をつけるのが特徴的な監督です。第7話では、セブンの変身時間がほとんど無いというのも、台本にはあったセブンとキュラソ星人の格闘シーンを、「地球とキュラソ星の問題にセブンは干渉しないだろう…」という鈴木監督の判断だったと言われます。
なるほど、セブンがたった7秒間の変身は、鈴木監督の演出だったのですな。
他にも、名作とされる超兵器R1号においても、カゴの中で車を回し続けるリスを見つめるダンのラストは印象的ですが…本当は「やめるんだ…」とモノローグがカットされたのは、鈴木監督のナレーションではなく、画でみせる演出を好む監督だったからだと言われています。
セブンやウルトラを語るときに、実相寺監督がよく語られますが、鈴木俊継監督の偉業を広めていきたいですな。
その149 噂のプロデューサー橋本洋二
橋本洋二Pは今でもこのイメージだからやっぱり昨日の番組とか違和感ある。TVプロデューサーというより若々しく理知的で切れ味鋭い伝説の社会派報道デスク、みたいなイメージ。 pic.twitter.com/W8ZxSqOHvz
— 軟骨 (@FuNe0_happy) May 3, 2022
ねえねえ、ウルトラおやじさん、「隊長は、出動しか言わないのですか?」
唐突な質問ですな…急に何を言い出すのですか…?
実際にこの質問を、セブンの脚本家たちにぶつけてきた人がいるのです。長らくウルトラシリーズの物語に影響を与え続けた、ウルトラのコアなファンに有名な…橋本洋二プロデューサーです。
けっこうおっかない感じですな。
橋本Pは、こう続けて言ったそうです。
「出動でいいんだ。ただ、今回はどんな気持ちで言っているの?隊長は隊長なんだけど、生活あるだろう。その朝何があったかわからない。奥さんと夫婦ケンカしたかもしれないしね。毎日毎日の生活があるし、状況があるだろう。その中で隊長の「出動!」は怒りをこめたものなのか、そうじゃないか、色々あるだろう…」
こうした発言から、橋本Pは、リアルな人間ドラマが好きな方であることがうかがえます。しかし、セブンの作家たちもビビってしまう、厳しい性格であったと噂されます。
後半のセブンが人間ドラマやストーリーに重きを置くようになったのは、橋本プロデューサーの影響ですかな?
いえ、スッタフによれば、後から来た高橋Pによってセブンの既定路線が変えられるわけがなく、単なる予算不足で派手な特撮シーンを使ったストーリーができなかったと言われています。コアなファンになれば、後半からドラマがより大人向けになった事に橋本Pの影響だと言っているらしいですが…
なるほど、テレビの世界ではプロデューサーの影響力って大きいらしいですからな。
けっこうファンの間では、ウルトラマンエースの北斗が「本当です!信じてください!」シリーズを通して、何回も言っている事がネタとされるくらい、チームの人間関係がドロドロしてくるのは、まさに橋本Pの影響なのです。
ウルトラファンなら、みんな知っている…謎の防衛チームがブラックな原因はプロデューサーの方針なのですな?
その150 オニ隊長モロボシダンの誕生秘話
#あのときSNSがあったらどれだけ荒れたのか総選挙
モロボシダン隊長の特訓 pic.twitter.com/YPjUISij4p— みい (@uvatmmtofFKigON) October 9, 2019
「ウルトラマンレオ」で豹変してしまったモロボシダン隊長の例が分かりやすいですね。かつての優しいモロボシダンと比較すると、別人のようになオニ隊長となってしまっていますよね。
平気で体罰するわ、ジープで追い回するわ…これはダンの性格が変わったというより…作り手側の影響が大きかったのですな。
セブンはメインはSFアクションであるのに対して、同じようなSF作品ではあるものの、「帰ってきたウルトラマン」以降は、人間の成長やぶつかり合いのドラマとなってきますね。
重症の青木に容赦なく鉄拳をくらわせてしまった、らしくないダンの行動は、第2期っぽいですな。
という所で今回の動画は以上です。
さて、次回は…伝説の女優松坂慶子さんが子役として出演する「悪魔の住む花」ですな。
ウルトラマンも松坂慶子さんにはKNOCK OUTだね❗️
強いぞ、慶子🦸 pic.twitter.com/Dd9X7dvh0m
— AndroMEGA まだ鳥の人🐥 (@AndroMEGA18) October 23, 2021
おやじさん…うれしそうですね。
セブンがミクロ化して、あの松坂慶子の体のなかに入っちゃうという…ぐふふ…
おっさん…どうしようもないな。お楽しみに!