※YouTubeでしか語っていない部分があります。

ウルトラセブンの物語は、モロボシダンとアンヌの恋愛物語がよく語られます。

しかし、ウルトラセブンの最終回にもつながる、モロボシダンとウルトラ警備隊達との「男の●●」をえがいた感動的なストーリーともいえるのであります。
ウルトラマントリガーから引き続き、新作ウルトラマンデッカーに登場する事が予想されるナースオデッセイ号の基礎となる、元祖ナースのヤバすぎる特撮技術についても解説します。
あらすじ
イワミ山一帯で若者たちの遭難事件が相次いだ。発見された若者たちは原因不明の4を遂げていた。
予備調査を命じられ現地に向かうモロボシダンとソガ。ソガは「何か一大事が起こる」嫌な予感を抱いていた。
予感は的中して、ダンは命を失い倒れ込む。
悲しみにくれるウルトラ警備隊達。
はたして、モロボシダンは本当に4んでしまったのだろうか?
その55 ソガ隊員の拾った金色の塊は宇宙金属?
ダンが狙撃されて立ち去った場所に落ちていた金のメッキがほどこされた物…



キリヤマ隊長は、近くの牧場で働くスタッフたちに
「このハクシャに見覚えはありませんか?」
(キリヤマ)
と聞き込みにまわります…
第11話は、荒野にサボテン、そして馬やカーボーイの格好をした牧童たち…西部劇風の演出が特徴的です。


サボテンは美術スタッフが発砲スチロールで作って、何本か荒野に立てました。運がよく霧がかかって浅間山が隠れたことにより荒野に見えます。


戦後、1950年代の日本では、アメリカのドラマがテレビでたくさん流れていた時代があります。
これは、エンタメを通して日本人に親米感情をもってもらう、アメリカの政治的な狙いもあったので、ほぼ著作権料フリーの状態で配給されていました…

大きなつばのついたハットを被った、カーボーイ達が悪党と馬に乗って競い合ったり、銃の早撃ちで勝負が決まったりするシーンを、少年たちは、ハラハラドキドキしながら観ていました。
なかでも名作「シェーン」や「荒野のガンマン」は、映像作家や俳優達に強いアイデンティティを植えつけました。
本第11話のみならず、第36話「必殺の0.1秒」でも、ソガ隊員とライバルのヒロタとの戦いは、早撃ちに光線銃ではなく、火薬式銃が使われたのは、「西部劇」ブームに影響を感じられます。
その56 あまり評価されていない金城哲夫の●●
ウルトラマン産みの親とも評され、ウルトラを語るうえでは欠かすことのできない作家金城哲夫。
金城は沖縄出身であるがゆえに、物語の随所に感じられる社会的ドラマに注目を受けるわけですが…
何よりも作家金城哲夫は、ウルトラQより続く、初期のウルトラシリーズを牽引するにあたって、大きな役割となったのは高度なSF考証です。
金城のメモには宇宙人の様々な侵略テーマが書いてありました。研究熱心だった金城は欧米のSF作品や宇宙開発計画から学び、アイデアを練っていたことがわかります。
本第11話は、ウルトラQの名作ともいえる第19話「2020年の挑戦」にも通じる、若い地球人の体を狙う老衰した宇宙人が登場する物語です。

しかし、今とは違って昭和中期にあたるセブン放送時は、戦後のベビーブームを経て人口が増加傾向にあり、高齢社会は想像のつかない夢物語みたいなものだったのです。

その57 ●●の極み宇宙竜ナース
金色に輝く巨大な竜、宇宙竜ナースは2021年ウルトラマントリガーの防衛チームの母艦として、令和時代にまさかの復活をはたします。
ウルトラセブンでは第1話より、スーツアクターが演じる着ぐるみよりも、操演による宇宙人が重宝されました。
ここにきて初の操演怪獣であり、セブンに多く登場するロボット怪獣第1号であります。
しかし操演怪獣は現場で手間がかかるやっかいな代物でした…
詳しくはYouTubeにて語っています!
その58 ウルトラ警備隊の「メテオール」兵器使用?
イワミ山3合目の洞窟から、うなり声のような音が聞こえると群馬県警より連絡を受け、キリヤマ・ソガ・フルハシは現地に向かった。
洞窟の中を捜索していると、同行していた警察官の2人が犠牲となった。銃口を見つけたウルトラ警備隊の3人は、持っていた武器を一斉射撃します。

ウルトラ警備隊の地上戦での武器には、常に携帯している「ウルトラガン」の他に、火薬式のエレクトロ・H・ガン、バーチカル・ショットガンの存在がこの第11話より確認されます。

予算や製作時間など、大人の事情的な理由もあったのでしょうが…
大人の事情と言えば、第11話においてはある問題が…
その59 謎の ●●隊員失踪事件が発生!?
モロボシダンの4亡が確認され、白布が顔にかけられるメディカルセンターのシーン…



号泣するソガ隊員。モロボシダンとは名コンビを組み、作中ではよく目配せする親しい仲のよさがうかがえます。

ところで、あなたはお気づきになったでしょうか?この場に、いるべき人物が1人いないと言うことを?
その60 ●●●の伏線と言われるダンとアマギの物語
「こちら、ダン!…おかげで命をとりとめることができました。アマギ隊員!まさに命の恩人です。ありがとう!」
(ダン)
アマギ隊員がワイルド星人のカメラの仕組みを解明した事によって、モロボシダンは窮地を脱します。

その61 円谷スタジオの●●が丸見え回!

まず、モロボシダンを復活させるために使われた機械は、撮影したフィルムを合成する本物のオプチカルプリンターです。
そして、魂と肉体が合成されたダンが飛び出してくる映写室は、まさに完成映像を、かの円谷英二監督たちが確認する上映会「ラッシュ」が行われた部屋です。
カラー、しかも4K映像で、当時の現場風景をみれるのは幸運なことですな。

モロボシダンに生命反応がない事を伝える3人の医師は、顔がマスクで隠れていますが、ふたりのウルトラマンでお馴染みとなった、脚本家金城哲夫と上原正三のお二人が登場しています。
こうした、短い時間ゲストとして特別出演することを業界用語で「カメオ」といいます。

牧場に勤めている牧童たちは、宇宙人や怪獣のスーツアクターとしてセブンと戦いを繰り広げた方々で、行方不明であった「ユキムラ」の正体は、なんとウルトラセブンのスーツアクター上西弘次さんです。
撮影ロケ地が浅間山とかなり遠方になる事からか、現地には多くのスタッフが同行していたのがわかります。