Re【ウルトラセブン|第1話|姿なき挑戦者(前編)】アンヌ隊員の年齢設定とは?

 

※YouTubeでしか語っていない部分があります

 

ウルトラおやじさん。今日で、ウルトラセブンはついに放送55周年となりました。
ウルトラセブンさん、55歳のお誕生日おめでとうございます。

これより、以前より告知しておりました。視聴者様からいただいた追加情報を含め、さらに聞き取りずらかった部分などを再編集した、ウラトラセブンバージョンアップ動画を配信いたします。というより、以前アップした動画に比べて、より詳しく、より面白くなって…動画の内容が大きく変わっております!

さて、ねえねえ、ウルトラおやじさん…ウルトラシリーズとウルトラマンシリーズには違いがあるのはわかりますか?
え?

とコアな話題から、アンヌ隊員の秘密の設定まで語って参ります。また後半では、本編ではカットされてしまったアンヌとダンの出会いから、ウルトラセブン命名から幻のラストシーンを、再現動画をつくったのでぜひ、合わせて見てください!

 

あらすじ

人間が目の前で突然蒸発するという事件が起こる。

 

調査中の地球防衛軍の隊員2名も被害にあい、ついにウルトラ警備隊に出動命令が参謀本部より下される。

パトロール中のソガ・フルハシの目の前に、黄色いジャンパーを着た謎の青年が現れ行く手を阻む。彼の名前はモロボシダン。

 

 

恐るべき宇宙人の人間標本計画と地球侵略を警告する。彼の正体は何者か?人類の全面降伏を迫るクール星人になす術はあるのか?

その1 なぜか「ウルトラマンセブン」と言われちゃう問題

こんな光景を見た事ありませんか?赤白帽でウルトラマンの真似をした子供が…「えいっ」と帽子を投げた瞬間…それを見た大人が

 

あ、「ウルトラマンセブン」だ。

 

ガーン!

 

広く周知されているウルトラセブンですが、なぜか、よく名前を間違われますな。

 

さらには、とあるバズり動画のせいで、特撮好きにも「ウルトラマンセブン」と呼ばれる事があったりするとかしないとか…

 

なぜ、ここまで、ウルトラセブンの名前が間違われやすいのでしょうな?他のウルトラマンとはちがって、唯一セブンだけが「マン」のつかないウルトラマンだからですかな。

 

ところで、ウルトラおやじさん…なぜウルトラセブンは、「マン」がつかない理由はわかりますか?さっきも質問した「ウルトラシリーズ」と「ウルトラマンシリーズ」の違いはわかりますか?

 

え、同じ「ウルトラマン」の作品を意味しているのではないのですか?

 

これをどうぞ(アリナミンの画像)

え?どこか疲れてるようにみえますか?

 

いえいえ…そもそも「ウルトラシリーズ」は、アリナミンで大儲けをした武田製薬が、TBS日曜7時に一社提供をしていた「タケダアワー」とよばれる時間に放送されていた、タイトルに「ウルトラ」のつく4つの作品を指すと、コアなファンたちは言っています。

https://twitter.com/uvatmmtofFKigON/status/1248994037798854658?s=20&t=pm8DqEmD4rSMbgZm3PqFpw

ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブン…ん?よっつ?

 

忘れてはいけません、伝説のウルトラシリーズ「キャプテンウルトラ」を…

 

え、エキセントリック少年ボーイですか…!?

 

初代ウルトラマンは高い視聴率で大成功をおさめながらも、特撮部分の撮影が追いつかず円谷は、放送を続けていきたかったものの終了の英断をくだしたのでした。ウルトラセブンが放送されるまでの期間、東映によって「キャプテンウルトラ」がつくられたのでした。セブンを語る上で、この「キャプテンウルトラ」の存在は重要なので、覚えておいてくださいね。

そのあたりはQ、マン、セブンをリアルタイムに観ていた世代か、コアなファンにしか分からなくて、間違えたことを言ったら怒られるし…特撮ずきでも知らない人多いとおもいますな。でも現在では「ウルトラマンシリーズ」とよく言われますよね。

 

TBSとしては「ウルトラマン」の視聴率が大成功したことから、ハヤタとウルトラマンの関係をテンプレ化して、水戸黄門のように配役を変え続けて、「ウルトラマン」を続けていきたい思惑があったそうです。しかし、円谷のスタッフたちは、「ウルトラマン」と同じことはしたくない!というおもいで「ウルトラセブン」は新しい路線を目指して企画にのぞんでいたのでした。

 

要するに、「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」は、作り手の円谷スタッフからすると「ウルトラQ」のような別物だったわけですな。

 

まあ、この辺りが、「帰ってきたウルトラマン」以降、「ウルトラ兄弟」という設定が現れたせいで、忘れ去られた歴史となったのでした…ちなみに、ウルトラセブンの企画担当でもあった、脚本家金城哲夫はセブンの第1話の脚本でウルトラセブンを「ウルトラマンジュニア」と書いていた興味深い話があるのですが、詳しくは第2話にて語ることとします。

 

あと、「ウルトラセブン」という名前は、第1話の台本には、「レッドマン」という別名前が印字されていたことは有名ですな。当時は産業スパイが横行していたので、名前を勝手に商標登録されてしまい、権利を盗まれてしまうという事件が起こっていたので、放送までウルトラセブンの名前は、公にはふされていたらしいですな。

 

「レッドマン」はまた後に新たな伝説を残してくれるわけですが…それよりも、「ウルトラセブン」という名前自体は、企画段階では、「ウルトラアイ」とされていました。その名残として、セブンは変身のために使うアイテムの名前にはウルトラアイ、必殺技の頭の鶏冠を刀として使う技をアイスラッガーとよびますよね。

 

ウルトラセブンはウルトラ警備隊の7人目の隊員という意味からきてるんですかな?

 

それだけでなく、ウルトラセブンの名前の由来はこちらです!

え?(ズーム)え??セブンは空想特撮シリーズですよね??

 

こちらは、第1話の監督でもある円谷一氏が企画していた石器時代のコメディ「我らがご先祖様ウルトラセブン」のイメージ画像です…当時のTBSには、タイトルの終わりに「ン」がつく番組がヒットするジンクスがあったそうなので、「ウルトラセブン」が採用となったようです。

 

初代ウルトラマンの原案を観たくらいの衝撃がありますな〜

 

セブンだけがなぜ「マン」がつかないのか…まあ、なんとなくつかんでいただいたかもしれませんが…最後になんですが、ウルトラセブンだけでなく、「ウルトラマンエース」も、企画段階では「ウルトラエース」となる予定でしたが…既に商標登録されていた事から、ウルトラマンエースになったという話もあったりします。

 

その2 アンヌ隊員の年齢を公開しちゃうぞ❤︎

ウルトラセブンの記念すべき第1話、登場人物の紹介シーンに注目ですな

キリヤマ隊長、年齢38歳。

隊歴16年、東京都出身。

貫禄あるけど、キリヤマ隊長って私と3歳しか変わらないのね…

 

え、ミエティさんの年齢って…(殴られる)こりゃ失礼…

 

ソガ隊員、年齢25歳。

隊歴3年、九州出身。

ここでは紹介されないけど、銃の早撃ちや狙撃の名人ですな。

 

設定上では3枚目の性格で面白キャラのはずなのに、よく2枚目になります。

 

女子大生の婚約者がいたり、陰ではこっそりモテモテの2枚目ですな。

 

フルハシ隊員、年齢29歳。

隊歴7年、北海道出身。地球防衛軍きっての怪力の持ち主。

じつは、フルハシは名字で、名前は「盛」。実家は北海道で牧場をしていることや、母親が登場するなど、唯一家族関係のわかる隊員ですな。

 

役を演じる石井伊吉こと、現在の毒蝮三太夫さんは、初代ウルトラマンからのスピンオフとなったわけですが、本人はファンが混同しないように髭をはやした方がいいか?真剣に悩んで監督に相談していたそうです。

 

アマギ隊員、年齢24歳。

隊歴2年、名古屋出身。名プランナー。

プランナーってもう死後になってきているけど、現代で言うとプログラマーとかエンジニアという事ですかな?

 

アマギ隊員がよく持っているこの紙テープ。ストックティッカーと言って、この頃のSFとか特撮にはよく出てきます。

1870年から1970年ごろまで使用されていて、本当は株価情報を送受信するために使われた、最も初期の通信媒体だそうですね。

ところで、アマギを演じる古谷敏さんは、初代ウルトラマンとして幾多の怪獣をなぎ倒した伝説のスーツアクターでした。しかし、どちらかというとアクションは得意でなかったために、開発や分析を得意とするキャラ設定がくまれたとか…

 

アンヌ隊員、年齢…いや、こりゃ失礼…。

隊歴2年、東京都出身。ウルトラ警備隊の紅一点。

アンヌ隊員の年齢は本編では非公開なのですが、企画書にはずばり友里アンヌ20歳との記載が…

 

言っちゃっていいんですか?

 

まあまあ、あくまで設定ですしね、アンヌについては初期の企画でたびたび変更があって、じつは初めは18歳の美少女でした。

 

は、犯罪だ…

 

さてアンヌを演じる役者のひし美ゆり子さんは東宝ニュータレント第6期生として、デビューしたばかりの新人でした。

 

ウルトラセブン出演の年に、成人式をむかえたばかりのハタチのピチピチギャルだったそうですな。

 

…この後に登場するモロボシダン役の森次晃嗣さんも、デビューしたばかりの新人の俳優でした。前作「ウルトラマン」では、ハヤタを演じた黒部進やヒロイン桜井浩子さん等、キャリアのあるベテラン俳優ばかりに対して、セブンでは主人公とヒロインに新人俳優を起用したフレッシュなキャスティングでした。

 

ダンとアンヌ…森次晃嗣さん、ひし美ゆり子さんにとってセブンは青春そのものだったのですな。

 

その3 アンヌ交代事件の都市伝説とは?

 

アンヌ隊員役のひし美ゆり子さんは、ウルトラヒロインの中でも抜き出た人気の高い女優さんです。

しかし、もともとアンヌ隊員の役は、別人だったというのはファンの間でも有名な話ですな。

事故で予定されていた女優さんが怪我をして、急遽ひし美ゆり子さんが役を務める事になったというのは本当ですかな?

いえいえ、それは誤った都市伝説です。1993年に、セブンの脚本に携わっていた市川森一氏が書いた、「私が愛したウルトラセブン」というウルトラセブン製作のドキュメンタリードラマ化にて、脚色された事で誤解が広まってしまっているかもしれませんね。

ちなみに、後の「ウルトラマンエース」で、本当に当初決まっていた南夕子の役の俳優さんが事故にあってしまい、交代する事件がありました。「私が愛したウルトラセブンの脚本を書いた市川森一は、ウルトラマンエースのメインライターをつとめていたわけですが、フィクションとしてとりいれる切欠になったのかについてはわかりません…

突然予定されていたヒロインの配役が変わる事があったんですな。ウルトラでは、ドラマ本編の途中でヒロインが急遽交代することはあるあるですが…

 

ウルトラセブンのヒロイン交代に話を戻すと真相はこうでした…当初は、アンヌ隊員役は東宝所属の女優豊浦美子が演じる予定でした、ところが急遽「クレイジージバコの映画出演が決まり、降板する事になったのでした。

一世風靡したクレイジーキャッツによる、これまた世界中で驚異的人気を誇っていた怪盗ジゴマのパロディという、映画全盛期の時代どっちを優先するかは自明の理ですな。

なので、アンヌ隊員の役を急にする事になったひし美ゆり子さん。しかし、ウルトラ警備隊のユニホームは豊浦美子さんのサイズに作られていたため、ひし美ゆり子さんには、サイズがピッチピッチだったのです。あまりに衣装がきつかったので、美術さんに内緒で黒い蛇腹の裏地にあるゴムを切ってしまったのは、ひし美ゆり子さんの有名なエピソードですね。

 

第3話のアンヌのムチっとしたユニホーム姿は、なんとも言えませんな。うえっへっへ…

エロオヤジやめろ。とはいえ、アンヌ隊員のグラマラスで、くっきりとしたセクシーなボディラインの制服姿は、世の男子諸君たちに刺激的であったのは確かで、こうした、急なヒロイン交代劇による、アンヌ隊員の制服のサイズが小さすぎる問題は、アンヌ隊員の人気を爆発的に伸ばすきっかけともなったかもしれませんね。

 

これに触発された庵野秀明がエヴァのプラグスーツをつくったとかつくってないとか…

 

ということで、第1話前編動画はここまでです。

 

アンヌ隊員についてはもっと話を聞きたかったですな。

 

アンヌは「東くるり」という18歳の少女であったなど、伝説のヒロインアンヌの設定がどのようにつくられていったのかを第3話あたりのバージョンアップ動画にて語っていく予定でいます。

 

第1話後編は重要な未公開シーンの解説動画となっておりますので、ぜひ続けて観てください!お楽しみに!